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僕がウェブに期待する理由 - 直接の情報発信媒体としてのウェブ

(投稿日時 2006-05-21 08:20)

はじめに

色んなことを出力しておきたいと思いながらも、結局どの話題から書き始めるかというどうでもいいところで躓いている今日この頃。最近気付いたというか、だんだんはっきりまとまってきたことを書いてみる。そんなの当たり前じゃんと思われるような内容だけれど、外に表明するのには意外と面倒がかかるものです。とりあえず、開始。

NHKの番組「知るを楽しむ - この人この世界」のテキストを読んで

最近NHKの「知るを楽しむ」という番組の雑誌を読んだ。4~5月の月曜日の放送ではJFA(日本サッカー協会)のキャプテン、川淵三郎さんの話題が扱われていて、その参照資料としての雑誌が書店に並んでいたので、買ってみた。(買ったのはもう既に1ヶ月くらい前の話だったりする)

放送自体は観ていないのだけれど、その雑誌にも十分なほどの川淵さんの考えが載っていたので、すごく参考になった。この本を掲載しているAmazonへのリンク先ページには、次のようなレビューが書かれている。簡潔で的確な文章だと思ったので、そのままここに引用掲載させてもらう。(タイプミスは愛嬌ということで^^;)

「サッカーの近代史です」 2006/05/04 レビュアー:たつた

主に、「日本代表」、「Jリーグ」、「エリート養成」の3つの視点から書かれている。 日本代表に関しては、オフト監督以来の監督選任がどのように行われたのかについて書かれており、当時のニュースを知っているものとしては裏話のように思えておもしろく感じた。

Jリーグに関しては誕生秘話のような話も書かれている。全他的に現在のサッカーがどのような考えもとで発展してきたのかが分かる内容となっている。

「Amazon.co.jp:この人この世界 2006年4-5月 (2006)NHK知るを楽しむ/月: 本」 より

世間では川淵さんに対する批判の声が大きくて、まともに彼の思想に触れる機会はほとんどない。でもこの雑誌を読んで彼の考えを少しでも知ることができた今では、世間から強い批判の声を受けながらも、彼が自分の思う理想に向かって努力してきたことがよく分かった。

思想を直接に聞くこと

こういう個人の声や思想は、関係者(いわゆるstakeholder)の利害関係や、対立する人のノイズに阻まれるなどしてなかなか世間に現れてこない。今回扱ったNHKの雑誌のように、自分の意見を表明する機会があれば良いのだけれど、詳細に自分の考えを書き残して誤解なく他人に伝えようとしても、そのためには高等な表現力が必要で、なかなか上手く行かない。「高等な文学表現」と書いたけれど、文学的な美しい形容とかそういう意味じゃなくて、自分の意見を説明するのに適した表現の選択の正しさや、そもそも的確な表現を全て把握しているかどうかという問題がある。もちろん言語表現の限界もこれに関連してきて、繊細な表現までこだわれば言語だけでは全てを伝えきれない可能性もある。

そもそも著作の執筆には相当な時間と労力が必要で、なかなかそのための時間を取ることは難しい。文字ではなく、テレビ出演、公演、演説などを利用して、声で意見を表明することも出来るには出来るけれど、機会が限られるし、時間も自分の思う通りには取れない。さらにその声を聞く人も限られてしまう。

結局、先に述べた問題もあるけれど、意見の届く範囲を重視して、僕は文字による意見表明が重要だと考えている。

個人の思想を引き出して伝える役目を担う人々

で、このような表現力の限界をカバーするための専門家というのが存在して、報道や取材を行う人々(←最適な名前がすぐに思いつかない。マスコミや出版社など。)が個人の思想を上手く引き出して多くの人に伝える役目を担っているはずだと思う。でも最近は不祥事だとか視聴率のためだけの報道だとかで、今までその役割を果たしてきたはずのテレビという媒体は廃れてしまった。そのため僕は今、サッカーを観ることと朝のニュース番組を聞き流すこと以外ではほとんどテレビを利用していない。

まぁそれでもまだ一般的に見れば、上に挙げたような「専門家」を信用している人は多く存在している。ただ、その数は減少傾向にあり、やがて消えるんじゃないかという印象を僕は持っている。この辺については統計を参照したことはないのではっきりと断言はできないけれど、とりあえずその印象が正しいという仮定を元に話を続ける。

ウェブへの期待

僕は文字による意見表明が重要だと書いた。そして、それを担当するはずだった専門家たちは色々な問題を抱え、今では信用度をだいぶ失ってきていることを書いた。

このことから、他人の手による選別を介さずに本心を伝えることが、意見表明の手段として重要であると思う。そのための一つの選択肢として、ウェブによって自分の思想を表明することがある。だからこそ僕自身もサイトを開設して色々なことを試しながら、自分を表明するためのより良い手段を模索しようとしている。

もちろん、ウェブを開設すれば全てが解決するとは思わない。まず自分の表現力が無ければその行動は無意味に終わってしまうだろうし、そもそも前に書いたように執筆の時間を取ることが難しいということも考えられる。今のところ、僕は前者を経験によって解決し、後者は書いた文章を自動的にウェブ用の文書に整形する仕組みを整え、また自分の意見を少しずつ書いてサイト上に積み上げることによって負担を分散し、解決したいと思っている。

もちろん他の問題も多くあるとは思うけれど、全て自分の中で対応でき、他人の思惑に支配されない問題のみ起こるはずだから、意見表明の手段としてウェブの利用は考慮に値すると、そう思っている。(いや、幾分飛躍しすぎたか? 例えばコメントやリンクによる誹謗中傷を防ぐのに相当な負担があることは否めない…これはある程度「他人の思惑に支配される」問題とは言える)

再び、個人の思想を引き出して伝える役目を担う人々

テレビという情報媒体が廃れてきたとは言ったけれど、その渦中にあるNHKが先のような川淵さんの話題をとりあげたことには好感を覚える。不祥事がどうとかで問題になっている所はあるけれど、ちゃんと意識のある職員は人々に伝えるべきことを伝えようと努力しているんだろうなぁ。こんなことを、根拠はないながらも感じた。ただやはり、会社全体を見渡すとまだ信用を取り戻すほどには至らないか。報道や取材を行う専門家が信用を取り戻すのか、それともウェブによる直接の意見表明が主流となるのか。

あとがき

今回は初めて一連の論説という形で文章を書いてみた。この印象はどうだろう。いつも通りの長文になったけれど、それなりに流れがはっきりして読みやすくなったかどうか。結局のところ、書き終わってみた感想はやっぱり当たり前のことしか書いていないなーというところなんだけど、まぁそれなりにまとめることができて、ある程度気持ちがすっきりしたかな。

実は初めは別の話題を書こうと思っていたのだけれど、下書きを書いているうちにどんどん脱線していってしまって、結局今回の話題に落ち着いてしまったりした。元々書こうと思っていた話題は、また別の機会に。

(当ブログ "web :: publishing" カテゴリ 内の記事です)

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