ぐるっとパス利用記(2) 2006-09-21 世田谷区 [#2] 世田谷美術館
ぐるっとパス利用記(2)のつづき。
世田谷区散策?:五島美術館→世田谷美術館(via環八)
五島美術館を出てからは北方向に歩を進めて砧(きぬた)公園にある世田谷美術館に向かった。
…のだが、お寺の看板があったりして気になって脇道に入っていくなど寄り道をしていった。結局その寺の場所は分からなかったのだけれど、多摩美大の工作センターというところが地域一帯に提供したらしい標識(通り名の表示板)を見つけて、面白いなーと思った。ウェブを検索してみると、「瀬田文教サミット/多摩美術大学工作センタ/世田谷区 通学路計画」という企画で作られたものであるらしい。こういう地域貢献は大学に重要なことだし、学生にもいい経験になるのだろうなどと考えつつ歩いた。
翻ってうちの大学はどうだろう?せいぜいオープンキャンパス時に研究室公開したり子供用の企画が立てられるといったところか?残念ながら僕は寡聞にして知らない。高校生に対する企画などは比較的よく聞く。これはあまり地域貢献というか、もっと広範囲から科学に興味のある人を集めているはずだ。これも良いことだとは思うが、学生が関わる場面がほとんどないのは残念な気がする。
さて、五島美術館から砧公園までだが、距離にして2kmちょっとだが予想していたよりはだいぶ遠かった。まぁ天気が良かったので音楽を聴きながらのんびり行けたのは良かった。
砧公園
これ全く読めなかった…きぬた、ね。どうも桜の名所であるらしい。ちょうど昼時に着いたのだが、幼稚園(か、もしかしたら小学生)の団体があちこちにいた。少し歩き疲れたため、ゆっくり座って昼食をとることに。
美術館の話とは全く関係ないが、メモリオーディオプレーヤに入れておいた梅田望夫さんと吉岡弘隆さんのシリコンバレーに関する対談をこの時やっと聞くことができた。もうその時点で既にだいぶ過ぎた話題ではあったが…。
世田谷美術館
企画展の展示内容
企画展では、「クリエイターズ―長大作/細谷巖/矢吹申彦 まだ見ぬ日常への案内者たち」というものがやっていた。世田谷美術館サイト内の企画展詳細ページが用意されているが、次のページの方が詳しい。と言っても、これを書いてる時点では既に展示が終わってしまっているわけだが…
細谷巖(ほそや・がん)氏の作品は、タイムトンネルシリーズ(←2004年に行われたリクルート社の展示らしい)のウェブページにいくつか掲載されているような広告類や商品パッケージ、雑誌の表紙デザインなどが多数並んでいて印象的だった。
細谷氏の展示スペースの中では、「び」と題された冊子が特に印象に残っている。これは1960年世界デザイン会議の日本の配布資料だったらしい。日本語の解説に英語と仏語の訳を掲載して日本のデザイン観を紹介しており、示唆的だった。
写真撮影など当然できず曖昧な記憶しかないのだけれど、たとえば日本のデザインの特徴に関する次のような記述が印象に残っている。
- 使うごとに味が出るように考えられている
- わざと対称を崩すことによって美しさを表す
- 時と場合によって場所や形を変えることができる
特に僕にとっては一点目が重要で、新品の時に最高の輝きをもつものを作っても、時とともに劣化していくのであればやがて飽きてしまい、廃棄するに至るだろう。ごみ問題を考えるために製品を長持ちさせようとするのであれば、使うほどに味の出てくるデザインを適用させるのは良い方法だと思う。
二つ目についてはほぼ全ての「和」のデザインにおいて見られることと言えるだろう。僕自身はいま、ウェブ上の直線的で幾何学的な美しさを考えることが多いが、できればもちろんそういったデザインも取り入れたい。ただ、対称を崩したデザインはコンピュータ上でなかなか表現しにくいことが難点ではある。三点目はおそらく四季の移りかわりに対応したり、あとは修繕のしやすさも得ることができるので重要だなぁーなどと考えた。
いまいちはっきりと記憶していないのでもう一度見てみたく思い、ウェブ検索でこの資料がどうにか見つからないものか試している。しかし、これに言及しているサイトは残念ながら見当たらなかった。。。
常設展の展示内容
常設展(収蔵品展)では、「イギリス的なるもの The Englishness」というのがやっていた。正直意味が分からんかった…。配布された資料によると、この展覧の意図は↓だそう。
20世紀の長きにわたり、イギリス人がどのように自然―ひいては世界―を捉え、表現してきたのか。つまりは、彼らがどのようにイギリスを見つめてきたのか。その視点の多様性と表象を、世田谷美術館の収蔵品から感じていただければ幸いです。
世田谷美術館収蔵品展・「イギリス的なるもの THE ENGLISHNESS」配布資料より
ぶっちゃけ全然感じなかったですが…。まぁ産業革命と紳士とフットボール(サッカー)で有名なイギリスだが、自然にもちゃんと目を向けてたとかそういうことなのか?素人には分からん。
他サイトの感想など
いいレビューばかりで、頷きながら読んだ。確かに良い展示であって、もう終わってしまった今頃に僕がレビューを書いているのはもったいない。まぁ逆に考えると、終了間際に見に行くことができた僕はラッキーだったとも言える(笑)
ぐるっとパスの内容
ところでぐるっとパスの方だが、これにはマジでやられた…。五島美術館に続いて、ここ世田谷美術館でも学生には何のメリットもなかった。というか逆に余計に払ってしまうところだったorz
| ― | 通常 | ぐるっとパス | |
|---|---|---|---|
| 料金 | 料金 | 券種 | |
| 収蔵品展(常設展) | 一般200円 | 無料 | 入場券 |
| 大高生150円 | |||
| 企画展(常設展込み) | 一般800円 | 640円 | 割引券(一般の団体料金に割引) |
| 大高生600円 | |||
帰り際にふと料金表が目に入り、「企画展の学生料金は通常で600円だから僕が払った640円は意味ないじゃんw」ということに気付いて窓口に返金をお願いしに行った。もちろん学生の団体料金480円になるよう差額を返金してくれるよう交渉した(笑)しかし世田谷美術館でのパスの割引内容は一般料金にしか効かないということを言われて、確かにパスにはそう書いてあったので480円に引いてもらうのは諦める。その後、普通の学生料金600円への差額40円の返金を言ったら何とか受けてくれた。てか、はじめに入場券を売ってくれた時にそれくらい教えてくれたっていいじゃん…。
返金を受け付けてくれたのは良いんだが、その係員が差額返却分を出しながら、「受付けの説明が足りなかったようなので返金しますが、これは今回だけの特別なことで、今後はこのようなことはしません」というようなことを言ってきたのには笑いそうになった。その言い方じゃあ『今回だけの特別な措置=ぐるっとパスの説明の不備』って解釈もできるじゃんwマニュアルがあるんだろうなぁ、うぜーwと思った。10月でぐるっとパスの期限が切れるまでにまた来ることはないだろう…。
とりあえず、この日は全くぐるっとパスの割引を利用することができず、ぐるっとパスを買ったのは損だったのではないかと悲観する一日だった。
その後のことは別記事に…
⇒「[#3] 用賀散策など」へ続く
(当ブログ "life :: museums" カテゴリ 内の記事です)
この記事へのWritebackはありません。