[読書メモ]梅田望夫「ウェブ進化論」
- 本 : 梅田望夫「ウェブ進化論」
- ちくま新書、2006
- 2006/3/22 読み始め、2006/3/22 読了
購入理由は3月3日の購入メモにだいたい書いておいた。買ったあともしばらく別の本に時間をかけていたので、結局読んだのは3月22日の旅行のときという具合で、だいぶ遅くなってしまった。さらに読んだあとの感想もいまいち上手くまとめられず、完全に話題遅れだが今頃この読書メモを書くことにする。というか正直言うとここで書いておかなきゃ一生書かないだろうなと思ったので。しかしまぁ読んでからもう1ヶ月も経ってたのか…。
この本は少なくともネット界隈ではものすごく有名な本。ウェブに興味がある人に一度は読むべし、と言いたいところだけれど、まぁ大体の人が少なくともこの本の存在くらいは知ってるだろうとは思う。
購入メモにも書いたけれど、この本は自分の巡回リストにも入っているウェブログ「My Life Between Silicon Valley and Japan」の著者、梅田望夫さんの著作。初めは梅田さんの意見は先の「My Life Between Silicon Valley and Japan」で読めるわけだし、わざわざお金を出して買う必要もないか~と思っていたけれど、ブログ界隈で書評その他の様々な意見交換が行われる中で、いまいち話についていけないところがあり、どうやら少しブログの内容とは違う内容まで書かれているような気がしたので買うに至った次第。
この著作は主に現在のウェブの状況と、過去の歴史から見た将来のウェブの展望みたいのをテーマにしている気がする。というか要はいわゆる「情報技術革命(IT革命)」の展望を書いたものと言えると思う。正直言ってやっぱり今までネット界隈で為されていた意見交換を上手くまとめただけという印象で、確かに表現は上手いんだけど、自分にとって新しい知識になったかなーというとそこは多少疑問に思う。どうもこの本はやはりネットのことをいまいち理解していない人向けに書いた、という目的が一番強いようだ。この点については先の「My Life Between Silicon Valley and Japan」の1月30日の記事にこの本のあとがきの一部が載っているのでこちらを参照のこと。まぁそれならば基本的な内容が多くなってしまうのはしょうがないし、そもそもウェブをいつも利用している人にはウェブで意見表明が出来る(というか既に出来ている)わけで、書籍という形態を利用してきたからには、当然ウェブを利用してない人たちに向けたものだったと解釈するべきかもしれない。
参考になるのはこの本よりも、この本ををきっかけに書かれた様々な意見の方なんだけれど、これがまた多岐にわたっていて正直言うとほとんど追いきれていない。というか数が多すぎるので、既に読んで回るのはあきらめた(爆) まぁそういう書評もネットの特徴、「玉石混交」なわけで(ぇ
そんなわけでこの話題に関する見識は読了以後あまり広がっていないのだけれど、最近偶然にも(?)友人がこの本を読んでいたので、感想などを少し聞いたりした。しかしどうもそれを聞いていて気になった点がある。いや、その友人に限らず最近の書評(というか感想というか)で似たような意見が多数あって、本当にこんな解釈でいいのか?と疑問に思っているのだけれど、ただあまりその気になった点が正確に指摘できないので、もどかしさを感じている…。
あえて曖昧なままで言及しておくと、多分僕は「ウェブに無限の可能性がある」的なところに共感して「未来はすごいことになる」的な論を展開している人に危うさを感じているような気がする。今の「情報技術革命」は確かに18世紀から19世紀ごろの「産業革命」とかに匹敵する可能性があって、だいぶ大きな世の中の変化が見込まれるところは頷けるのだけど、ただその先に待っているのはやはり良い意味でも悪い意味でも「格差の拡大」でしかないように思える。この辺の意見は完全に根拠のない僕自身の直感でしかないのだけれど、一応書いてみることにする:
今までの産業革命以降の世界(or社会)では、たいていの場合、頑張って働いてきた人が富を得るような傾向があったと思う。しかし、情報技術革命によって社会が変化したその後は、個々人がその能力を発揮する仕組みが整えられていて、良くも悪くもその人の能力が正確に評価されるような状況が出来上がっているだろうと思う。まぁ簡単に言えばよく言われる「参入障壁の低下」が起こって個人の能力がより重視され、強く反映されるようになるということ。
うーん、うまくまとまってないか…? 何かこの文章を読んで思うところがあれば、ぜひコメントに意見を書き込んでくださいな。
(当ブログ "life :: books" カテゴリ 内の記事です)
そんな有名な本だったのかぁ・・・衝撃をうけただけのことはある(笑)本に対する評論は読んだことは無いなあ。
たしかにその点は気をつけなければならないね。個人にとっては、端的にすばらしいものというわけではなく、自分の能力が評価される機会を得るというだけで、能力なかったり注目されなければなんもなし。だれもが恩恵を得るわけではないね。
社会全体にとっては。。。。これもおそらく様々な弊害がでてくると思う。まだあまりそれについては考えて無いけど。。
この本にも書いてあるとおりあくまで肯定的な面だけを見たらすごい、ということだろうなぁ。こんど弊害について考えときます。
名前: ひーさん posted at 2006/04/27 (Thu) 03:21:54