立体映像技術に関する雑感
今日の1本目の記事で取り上げた「メモリー性液晶」に関する話題が、僕がよく読んでいるケータイWatchというサイトの記事「シチズン、電源OFFでも表示し続ける「メモリー性液晶」開発」でも取り上げられていた。
今回のシチズンのメモリー性液晶は使用例のようにまだ白黒二値の表現しか出来ていないらしく、リンク先記事の最後に、「カラー表示版についても研究が進められているとのこと」
ということが書かれている。白黒液晶とカラー液晶の仕組みの違いをいまいち知らないので、バックライトの色の違いだけじゃないの?とか思うのだけれど、まぁ確かにRGBの強度を調整しなければならないから面倒かもしれない。でもとにかく既存の技術を応用するだけでよさそうに思えるから、それほど時間はかからないだろう。
このメモリー性液晶のように、映像関連の技術が白黒→カラーという進化の順を辿っているのは正当な進歩の形だと思う。この関連で、立体映像の技術進歩も同様に白黒→カラーという順を辿るべきだということを考えていたのを思い出したので、それについて少しまとめておきたい。
以前、日立さんとかが立体映像を実現したと発表していたけれど、被写体を全方向から撮影した画像を、適切な方向の閲覧者に見せるという形だったはず。PC Watchの記事「日立、リアルタイム映像を投射可能な新型立体映像システム」にいろいろと説明や例示映像が載っている。
しかし、これは正当な立体映像の発想からはかけ離れていると僕は思っている。本来の立体映像実現の第一歩は、撮影対象の空間の中で光を透過する物質か透過しない物質かを判別し、それを再生する空間に表現しなおすことだろうと思う。もちろんまだこの段階ではシルエットしか表現できないけれど、そんなことはあまり問題でない。このような立体映像表現が実現したあと、今度は外から当たった光の反射具合(具体的には反射強度)を測定する(orこれを「撮影する」と表現することもできるだろう)機構を整えて、立体映像に表現していけばいいと思う。これでやっと白黒の立体映像が実現する。次に、外から当たる光の反射波長分布など、対象物の色を決める性質を測定(or「撮影」)してカラーの立体映像を実現すれば、最終的な立体映像技術の完成となる。
もちろん、これに対して「余りにも王道すぎて、実現までに必要な手順が多すぎる」「もっと効率よく立体映像を実現する方法を考えるべきだ」と思う研究者は、違う方法を研究していけばいい。だけど、僕は立体映像の歴史は上記の王道的な手順で進んでいくだろうなと思ってます。だいぶ「保守的」ですかね。
書いている途中で、まず最初に実現する本格的な立体映像は、水槽みたいな感じで箱の中に透明な発光物質を詰めておいて、それらを外から操作して光らせることになるのかなと思った。操作の方法が思いつかないけれど…透明なケーブルを結んでおくとか(?)
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