shunkoh net - weblog [ 記事リスト | 更新情報 (RSS) ]

自己言及で僕が目指すもの

(投稿日時 2006-01-04 00:00)

ITmedia オルタナティブ・ブログ 内の記事 「メタとは何か? 自己言及の世界の危険と不思議そして語ることの重要性」 を読んだ。 僕が当ブログ上で最優先させたいことは、 リンク先の記事のタイトルにもあるような「自己言及」だ。 リンク先の記事には僕の考えに反するような内容が書かれているように思い、 かなり気になったので読んでみることにした。

しかし先のリンク先記事の文章は少し難しくて、 全てを良く理解することはできなかった気がする。 化学物質の命名における「メタ (meta-)」の意味なら分かるけれど、 哲学的な意味で用いられる「メタ」の意味を、僕は上手く噛み砕くことができない。 辛うじて「高次の」もの、超越的な視点から物事を捕らえる立場だということは、 僕も理解しているつもりなのだが…。

とりあえず、自己言及について解説した以下の文章には、僕は賛同する。 (以下、先のリンク先記事 「メタとは何か? 自己言及の世界の危険と不思議そして語ることの重要性」 より引用)

<自己言及とメタ言語>

 日常生活において、自分自身について語るというのは、困難さと面白さが伴う。(中略)  まあ、自分自身について語ることは、それなりにワクワクするような感じでもあるが、 なんとなく微妙な危うさ、怖さも感じるものだ。

この点は、今まで僕がこのウェブログで文章を書いて公開してきた中で、 ずっと感じ続けてきた感覚と大体同じだと思う。 言葉で簡潔に表すとすると、「自分の考えたこと全てを他者に伝えきることは難しいから、 文章として表した自分の考え・思想は誤解されてしまうのではないか」という 危うさ、怖さを、僕は感じてると思う。

先に紹介したリンク先の記事のタイトルから、 この記事は「自己言及はやめたほうが良い」と言っているのだろうと僕は思い込んでいたが、 中身を読んでみると、実はそうでは無いようだ。

余談。

まぁ以下の話はこのエントリには関係ないのだけれど、 先の引用の途中で省略した部分、

自己紹介の苦手な人もいる反面、非常にうまく自分をアピールできる人もいる。 (欧米人、中国人は自己主張が強く、自分自身を述べるのに抵抗なく、 日本人はどうも自己紹介が不得意の人が多いように以前は感じていたが、 最近ではそうでもなくなっているようだし、欧米人でも自己紹介が苦手の人も見かける。)

つまり、「欧米人、中国人が自己紹介が得意で、日本人は自己紹介が苦手」ということは間違いであり、 あくまで「自己紹介が得意な人は自己紹介が得意で、そうでない人が苦手だ」という意見には、異論はない。 ちなみに僕は、国別に比較しても、自己紹介の得意な人、不得意な人の割合は 大差ないだろうと思っている。 まぁ統計的にこのことを証明できるわけではないし、海外と言ったらドイツのみに、 それも2ヶ月程度しか居なかった自分がこう言うのには問題があるとおもうので、 余談ということにしておく。

閑話休題。

先の紹介記事の「自己言及とメタ言語」の部分以降は、 パラドックスの話や無限の自己言及の話に入って余計に頭が混乱してしまった。 ただ、最後の章「言葉で語りえぬものと語ることの重要性」というところにある引用文章は、 上手く今の僕の意見を代弁してくれている気がしたので、これを以下に紹介しておく。

『語れば語るほど、本当に言いたいことから遠ざかっていくことがある。 行列ができるラーメン屋の味を盛りだくさんに語るよりは、実際に食べてもらった方がいい。 味のすべてをもらさず言葉に翻訳するのは不可能である。 かたや、食べてもらったその人も、ラーメンの感動を言語化することはできない。 自分もできない他人にもできない。 結局、ラーメンの前に二人で見つめ合うしかないのである。 しょせん言葉はことばなのだろうか。

だが、こうも考えらよう。とにかく語る。語り尽くせるだけ徹底して語る。 すると、あたかもエアロビクスで脂肪が燃焼するように、 シェイプアップされ残されたものが輝き出す。 語ることによって語れない領域をよりリアルに感じることができるようになるのだ。 その語れない部分については当然、証明することもできなければ人に伝えることもできない。 法則化して客観視することもできない。 でも、それは確実に「ある」のだ(ほっぺをつねってみて。それのこと)。』  富増章成 『空想哲学講義』 洋泉社 あとがき(P.245)

(以上、先のリンク先記事 「メタとは何か? 自己言及の世界の危険と不思議そして語ることの重要性」 より孫引用)

結局のところ、僕はこれからも、このウェブログ上で、 自分の考え・思想を文字にしていく作業を続けると思う。 それによって、自分の分かっていないところや曖昧なところを発見できるだろうと期待している。

(当ブログ "about me + this weblog" カテゴリ 内の記事です)

Writebacks (コメント + トラックバック)

この記事へのWritebackはありません。

現在、このページへのコメントおよびトラックバックは受け付けていません。