ウェブ用文書の「無難な」書き方入門 (page #1)

このページのもくじ

  1. はじめに

1. はじめに

1-1. きっかけ

自分はウェブでサイトを公開している関係で、 友人や先輩にHTML:ウェブ用文書の書き方を教えるよう頼まれたことが何度かあった。 ただHTMLの書き方ってのを簡単に説明することは難しいので、 ここで少しだけくどくどと書いていくことにしようと思う。

読者の対象は上記の友人や先輩ということではなく、色々な人に読んでいただきたく思います。 つーわけで参考にして下さい(?)

1-2. HTMLを書く前の常識 - DTD と W3C

HTMLの規則は DTD (Document Type Definition = 文書型定義) によって機械的に定義されている。 なお、DTDにはいくつかのバージョンが存在するので、 HTMLで書いた全ての文書は、どの定義(どのDTD)に従って作ったものかを、 文書の初めに「文書型宣言」として明記することになっている。 (参照:HTML 4.01 のHTMLバージョン情報

W3C Markup Validation Service を使うことで、 HTMLがDTDの定義どおりに作られているかどうかを確認することができる。 「1-3.参考サイト (3)作成したHTMLのチェック」でこのサイトを取り上げる。

文書型定義(DTD)について詳しく知りたければ、 The Web Kanzaki さんの 「ごくごく簡単なDTDの説明」 という名の詳しい説明(笑)を読むと良いと思う。

DTDを利用して文書の記法を定義するのは、 「SGML」という文書記法の流れを汲んだものである (というか、HTMLはSGMLの一種である…らしい:汗)。 それを踏まえてしっかり解説したサイトがたくさんあるから、 それも参照すると良いと思う。 (例えば「おすそわけ」というサイトの 「HTMLのDTDを読んでみよう」など。 この文書は、SGMLやDTDだけではなく、HTMLの性質を理解するうえでも非常に役立つので必読!)

DTDは W3C (World Wide Web Consortium) という団体が発行している。 この団体は、ウェブにおける様々な技術に統一された規格を作っている。 ウェブ上で情報発信をしようと思う人はぜひ知っておくべきだ。

DTDは多少難しい形式で書かれているが、少し勉強をすれば理解することが出来る。 HTMLの書き方の決まりごとを調べたいならば、 HTMLについて解説したサイトを閲覧するのも良いが、 いずれはDTDを読まなければならない時が来るだろう。 法律を知りたいとき、法律について解説した文書や教科書を読むのも良いが、 いつかは各法律の条文を参照しなければならなくなるのと同じことだ。 そのためには、少なくともDTDという「HTMLの定義書」があることを知っておかなければならない。

その他のW3Cの文書は、色々な人たちの手によって日本語にも翻訳されている。 必要な文書の訳は 「W3Cの仕様書等の文書の日本語訳集」 から探せると思う。 (翻訳者さんたち、ごくろうさまです)

1-3. 参考サイト

参考サイトをまず初めに持ってきたのは、この文書よりもはるかに優れたサイトがあるから…。 自分が参考にしたサイトを以下に載せておく。

もうちょっと気の利いた紹介でも書こうかと思ったけど、面倒なのでパス。 各サイトの自己紹介ページ(「はじめに」など)を参照のこと。

(1) HTMLの概念

以下は、HTMLとは何かということについて説明しているページ。 これだけ読んでもHTMLは書けないと思うけど、 HTMLを書こうとする人間が必ず知っていなければならないことを僕が学んだサイト。 一番重要な内容だと思うので初めにピックアップする。

(2) HTMLの書き方

次に紹介するのは、HTMLの書き方について書いているサイト。 HTMLの書き方を紹介しているサイトの中では、とても良いサイトだと思う。 でも記述が長くて、初めてやる人には向かないかも…。

(3) 作成したHTMLのチェック

最後に紹介するのは、自分の書いたHTMLが、 「HTMLの決まりごと」に違反していないかどうかをチェックするプログラム。 HTMLの文書を書いたら、少なくとも一つ目の 「W3C Markup Validation Service (マーク付け確認サービス)」だけでも使って、 書き間違いが無いかどうかチェックして欲しい!

Another HTML - lint の 「結果の解説」 のページでは、このプログラム (lint) が判定するエラーの内容をまとめて示している。 どんな書きかたをすると間違ったHTMLになるのかを学ぶ上で、 この「結果の解説」ページは役立つ。 一度見てみると良いだろう。

(4) 正しいHTMLの理解、正しいHTMLの習得を…

自分ははじめ、上には全く挙げていない別の有名サイトでHTMLを勉強していた。 確かにそのサイトに書いてあったことは単純で解りやすく、 その通りにHTMLを書いていればウェブサイトが出来上がった。

でも、HTMLというのは、ウェブ上の文書を綺麗に見せるための書式ではなく、 ウェブ上の文書がどんな媒体からでも(例えば家庭のPC、携帯電話などから)読める ことを目的とした書式であり、 当時自分の作っていたサイトは、そのような目的を全く達していなかった。

そのため、「特殊な環境(=小さい画面のパソコン)」からアクセスしていた友人からは、 「ここが見難いからちょっと変えて」という要望が出たりしていた。

個人サイトの「見易さ」は、 HTMLの特性(= どんな媒体からでも読めるような書式であること) を理解しているかどうかにかかると思う。 ちゃんとしたHTMLを書きたいならば、上記のサイトを熟読して欲しい。

1-4. この文書の目的

この「ウェブ用文書の『無難な』書き方入門」では、 HTMLに関する細かな説明はリンクのみに留める。 次章以降は、HTMLの特性を損なわずに、ウェブ用文書として通用するような HTMLの書き方を説明しようと思う。

以下の説明に沿ってウェブ用文書を作成したとしても、 それはHTMLの特性を殺さない「簡易な書式」であり、 よくある「デザイン重視」のサイトと比較して、 見た目にはかなりの制限があることを承知して欲しい。 (というか上記のリンク先を熟読すれば分かるけれど、 もともとHTMLには見た目を制御する機能はない

一方で、ウェブ用文書としての性能 — HTMLに対応するどんな媒体からも問題なく読めること — は最大限保障する。

ウェブを使って情報配信をするならば、 装飾のセンスではなく、文書の中身でアピールすべきだと思う。 もちろん、装飾のセンスがあった方が印象は強いため有利ではある。 しかし、ウェブを使った情報発信において「自分の意見」を伝えようと思うならば、 まずは文書が読みやすくなければ話にならない。

HTMLをちゃんと理解せずに間違った文法で文書を作成してしまうと、 たいていの場合その文書は読みにくくなってしまう。 読みにくい文書を書いてしまうと、 多くの人にその中身を「正しく」理解してもらうことが出来ず、 せっかくできたその文書の価値は低くなってしまう。 そのようなことを避けるために、HTMLの規則に準じた文書を作ることは重要だ。 この文書が、HTMLの規則に準じた文書を作るためのガイドとしての役割を担えたらよいと思う。

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